コーヒー生豆の電子レンジ焙煎に挑戦したお話【SlowLifeRyoのおウチ焙煎】
- 2021.03.24
- コーヒー
「コーヒー焙煎は特別な器具が要りそうでハードルが高い。」
そう考える人もいるかもしれませんが、実はそうでもなかったりします。やろうと思えばフライパンや片手鍋、オーブンなんかでもできてしまうので、好みの焙煎に仕上げてみたい人は挑戦してみても良いかと思います。今回はとっかかりやすさで言えばもっとカンタンな焙煎方法に挑戦してみました。
その名も「電子レンジ焙煎」!
いや、そんな焙煎方法ありませんけど。ただし飲めるようなクオリティに仕上げるには多少コツがあるので、ここに記しておこうと思います。
そもそもなんで電子レンジ?
SNSでのやり取りでとある方から聞いたことがありました。
「私は初めは電子レンジで焙煎しました。」
僕は耳を(スマホ画面なので厳密には眼を)疑いましたが、たしかに理にかなってはいると思うんです。普通の焙煎は予熱から始まり、ゆっくりと火を通しながら仕上げていくのですが、電子レンジはマイクロ波でより早く中まで熱が通ってくれます。だとしたらより早い時間で焙煎を終わらせることもできるのでは?と。しかも特別な器具はいらないだろうから手軽に挑戦できるじゃん!と。
初挑戦の記録(どうやって失敗したか)
当時電子レンジ焙煎を知った僕は、電子レンジ対応の耐熱プラスチックバットを買ってきて、豆を均一に広げられるようにしました。オーブン焙煎でもケーキバットを用意してやっていたのを応用して、熱が満遍なく通るようにです。しかしながら懸念はありました。いくら電子レンジって言っても、マイクロ波の通りやすい部分と通りにくい部分で違いがあるし、短時間で熱を通せば水分の抜けが良いところと悪いところが出るのではと。
要するに、焼きムラで出てしまうだろうと思っていました。かくして実験は大失敗でしたb。いや、仮説を証明できた、という意味では大成功というべきでしょうか(笑)。ムラができないよう、2分くらい毎に出して、様子を見ながらかき混ぜていこうと考えました。
しかし甘い…。1分30秒くらいだったかな…。
パチパチと音がしてきて、「お、1ハゼもう始まったんだ!」と思って中を見ると、一部黒焦げの豆があるじゃないですか。コーヒー豆は、火入れの火力が高すぎると、1ハゼと2ハゼがくっついて同タイミングになっちゃうんです。他の豆はまだオレンジ色や緑色の生状態。これだけキレイに失敗できるとは思いませんでした。
なんなら耐熱容器であるところのプラスチックバットまで、熱が集中しすぎて焦げている箇所が。たった1回の使用でおさらばです。焦げた豆と生豆を分けて、生豆はオーブンで焙煎し直しました。ちなみに後日談ですが、黒焦げになった豆はスキッとした苦味と、芳醇な甘みが感じられとてつもなく美味しかったそうな。やっぱ豆のグレードが良いと適当に焙煎しても美味しいんですよ。ね。
反省を踏まえた電子レンジ焙煎手順
初挑戦からどれくらい経ったでしょうか。
ふとコーヒー生豆が余ったので、思い出したように再度挑戦することに。正直、一度トライしたことに満足してもう一度やろうとは思っていませんでしたが、せっかくならある程度成功させたいと思いました。今回はさらに時間を短く設定して、細かく混ぜながら火(電磁波)を通していきます。
用意するもの
- 耐熱ボウル
- ミトン
- ヘラ
手順
- 30秒レンチン
- 出して混ぜる
- 好みの焙煎具合まで続ける
これだけ。簡単でしょう?ボウルは結構熱くなるので、ミトンは用意しておいた方が良いでしょう。今回は600Wで合計6分ほどやったら、フルシティローストくらいまで焙煎できました。非常に速いですね。
これはもちろん好みの焙煎具合に達するまでやってOK。ただ、火入れが速い分青臭さが抜けにくくなるかもしれないので、焙煎を止めたあとレンジの中に入れたまま、何分か余熱を通すといいかもしれません。
正直オススメする理由がない電子レンジ焙煎
今回は一応成功ということで幕を閉じたわけですが、やってみて、しかも記事にしといてなんですが別にオススメしません。まず一つに、結構うまいことやらないと焼きムラができること。あと、レンジの中で焙煎しているとはいえ、結構家の中に焙煎の匂いが充満します。それに、焙煎の勉強をしたいのであれば、同じお手軽焙煎でもフライパンとか使った方が、焙煎過程における変化を知ることができるので良いでしょう。
それでも、特別な器具が必要なく焙煎というものを実践することができるので、そういう意味ではやってみるのもありかもしれません。
ちなみに普段はオーブントースターを使った焙煎を研究しています。
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