【DIY】和室の壁に漆喰を塗って洋風にしました
- 2021.03.10
- DIY
僕は昔からなぜか古いヨーロッパの建築に憧れており、木造の洋風の家が大好きです。
街の中でそんな洋風のお城のような建物があると、「きっと素敵な喫茶店だ!!」と思って近づいてみます。しかし大体その実態は動物病院か歯医者さん。自分に関係ないやん!って。いや歯医者は関係あるとしても、でも中に入ったらどうせ古い建物風ではなく白い綺麗な内装と最新の医療器具の数々でしょう?そんなヨーロッパ建築に憧れのある(詳しくはない)僕が、元は古い和室である自室を少しずつ擬似洋風建築に改造しているので、その経過を報告します。
以前にDIYしたところ
クオリティは求めない、満足できる範囲で
僕は建築関係はもちろんトーシロー。
DIYといっても、もともと器用ではない僕は、到底立派なセルフリフォームができるとは思っていません。僕はあまり工作が好きではないと思います。物を組み立てるのは好きです。しかし、色を塗ったり、紙を貼り付けたりと、丁寧さが求められる作業は苦手。それとできれば、あまりお金がかからないように施工したい…。
テーマは、「クオリティは求めない、満足できる範囲で」です。DIYを始めて改めて思ったのですが、ウチの家はもともとが良い建築とは言い難いものです。むかしむかし住宅需要の増加に合わせて大量に作った家の一つのようですが、各所水平や垂直が取れていなかったり…。加えて10年ほど前に一度リフォームしてあって、もともとどんな形をしてあってどんな修繕をしてあるのかわかりにくい。そんなこんなで、しっかり作り込もうと思ってもどこを基準にして寸法を測っても、場所によってずれてきます。どのみち売り物にするわけではないので、自分が住みたい環境を作る、くらいの感覚でいきます。
どんなことをしたのか 施工手順まとめ
長押を撤去、隙間埋め
和室に大体設けられているのは、長押という、天井付近に横に走っている「長押(なげし)」という木の板です。
元来、柱を固定する役割があったそうですが、今はただの装飾ようなのだそう。木は古くなっていて、これはこれでおもむきがあるようなきがしましたが、残していると和風な感じがかなり強く残ってしまうため撤去することに。長押の下は空洞でした。断面は石膏ボードの下に砂壁。長押は砂壁から浮いたようになっているので、石膏ボードを貼った後に元あった位置に長押を貼り直した、ということでしょうか。
このまま漆喰を塗ったら、漆喰をアホほど消費してしまうので穴埋め作業です。12mm×60mmの板を買ってきたら大体合わせることができました。ただ残った梁と、石膏ボードの間にかなり段差があるため、形はいびつになりそう。しかし削ったり、パテを盛るには新しく必要な工具が出てくるので、段差が残るのを覚悟でそのまま漆喰を塗ることに。
そのまま塗れる漆喰で手軽に挑戦
僕が使った漆喰は、「漆喰うま〜くヌレ〜ル」というものです。
そもそも、本来漆喰とは、粉と水を合わせて生地(?)を作るものらしい。ただでさえ始めて漆喰塗りに挑戦するのに、そんなのが上手くいくと思えませんし、やる気になると思えません。そこで調べて(店頭で見比べただけ)買ったのが、そのまま塗ることができる「漆喰うま〜くヌレ〜ル」です。正直大正解。部屋の4面あるうちの一面に塗るだけで、結構な重労働でした(汗)。
施工を終えて今回わかったこと
一度の塗りでは塗りムラがすごい
「漆喰うま〜くヌレ〜ル」はもともと下塗り用と仕上げ用があります。
つまり二度塗りをするのが前提にはなるのですが、なにぶん低予算で仕上げたい僕は、多少ムラができるの覚悟で仕上げ用のみでやっていきました。素材自体は結構固めなので、コテでスルーっと濡れる感じではありませんでした。その代わりに一度壁に付くと垂れてきにくいのでストレスは少なかったです。しかしながら、力加減を上手くコントロールしないと、所々ハゲるところが出てきます。まあこれはある程度覚悟の上でした。なので壁紙はあらかじめ剥がして、下地が見えても目立ちにくいようにはしてあります。
それと、材料をケチって塗ろうとすると、薄く塗ろうとするぶん剥がれやすいというところもありました。色塗りでもなんでもそうですが、やはりけちり癖は良くない。特に、「この1缶でここまでいけるかな?」と無意識に合わせようとするのはあるあるだと思います。
やはりパテなしでは隙間にひび割れができる
これも覚悟はしていたことですが、やはり板と石膏ボードの間など、隙間や段差のある箇所のひび割れが出てきます。事前に削ってレベルを合わせたり、隙間をパテ埋めしたりすれば起こらないことでしょうが。ちなみにこれを防ぐ方法として、「漆喰うま〜くヌレ〜ル」のオプションパーツに隙間用のテープがあります。1個1,300円くらいと高めなので購入をためらいましたが、やはりこれがあれば上手くいったんでしょう。身をもって知ることができたので貴重な経験といえばそうですがね。ちなみに同じ会社さんの純正品でコテとかもあるので、合わせて購入してしまえば無難に施工できるのかもしれません。
こぼれまくるので床の養生必須
「漆喰うま〜くヌレ〜ル」は一度壁に塗ると剥がれて落ちてしまうことがほとんどありません。
これはかなり助かりました。広い面積を塗るのに、一箇所一箇所にきを使って施工なんてできませんからね。しかし、壁につける瞬間に、コテに取った材料がこぼれ落ちたりするので、床の養生は必須です。今回は事前に下半分に腰板を設置していたのでそこも養生。1m幅くらいのマスカーがあればかなり便利ですね。
おわりに
今回で腰板と漆喰で壁の一面を改造できて、部分的にはかなり洋風に近づいたと思います。初めての施工なので、上手くいった点はと聞かれると一つも無かったと思います。ですが案外見た目は満足できるものになりましたね。部屋全てを同じようにやるとまだまだお金がかかりそうですが、気が向いたら同じようにやってみようかと思います。
参考に下塗り用だけリンク貼っときます。
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