結局、美味しいコーヒーを淹れる方法はたった一つ?
- 2020.09.02
- コーヒー

最近はネットで「プロが教える美味しいハンドドリップ」とか「オススメのコーヒー器具○選」といった情報にたくさん触れることができます。
いい時代になってきましたが、どんなにうまく淹れても、どんな器具を使っても、ある条件を満たしていないと台無しになってしまいます。
コーヒーの美味しさの基本はハンドドリップじゃない?
コーヒーに仕事に携わったこともあり、日夜美味しいコーヒーの淹れ方を研究している僕ですが、上手なハンドドリップの仕方や、焙煎の仕方をごく一般の方に勧めようとは思いません。
大多数の人にとって、コーヒーとは忙しい日常のブレイクに嗜むものであるからして、決して人生の多くの時間をかけて研究するものでは無いはずだからです(笑)
ようは美味しく飲めればいいはずですよね?そうでないならコーヒー研究の果て無き沼へようこそ!
確かに豆に合わせて上手にハンドドリップが出来たり、正しいエスプレッソマシンの使い方がわかっていれば、コーヒー豆の持つポテンシャルを最大限引き出せるでしょう。
しかしその前にある一点において注意しなければ、その努力があまり意味の無いものになってしまいます。
美味しいコーヒーのために必要なたった一つのコツは、”コーヒーミルを使う”ことです。
コーヒーの粉は空気に触れて1時間で酸化する
オサレなコーヒーショップで、店員さんに好みを聞かれ豆を選び、プロの手により挽いてもらう。
挽いた粉は密閉された袋に入って渡されます。
開封直後は豊かな香りとともに美味しいコーヒーがはいって幸せな気分になりますね。
しかし日にちが経つと「この豆ってこんなもんだっけ?」って思いません?
挽いた後の粉は、豆の状態より表面積が圧倒的に多くて酸化しやすくなります。
コーヒーは抗酸化物質のカタマリで、健康効果も期待できるものですが、抗酸化物質というのはつまり超酸化しやすい物質ということです。
たとえ密閉容器に入れても、ベストな状態で飲めるのは開封後せいぜい一時間といったところです。
ところが豆のままの状態だと、密閉容器で保存さえできれば、僕の体感だと2週間くらいは美味しく飲めると思っています。
だからこそ、”美味しいドリップの仕方”や”美味しいコーヒー豆の選択”よりも大事なステップが、家で豆を挽いてすぐ飲むことだと考えます。
逆にコーヒーミルさえあればコーヒーメーカーで十分では
逆にいえばコーヒーミルさえ用意できれば、美味しい淹れ方は二の次でいいのではないかと考えています。
よく「美味しいコーヒーが飲みたくてハンドドリップを始めたい」という方がいたりします。
ただ、”美味しいコーヒーを飲む”ことが目的ならば、忙しい現代人にとってハンドドリップはいささかハードルが高いのではないでしょうか。
人間誰しも、「時間が無いときにも美味しく飲みたい」とか「時間をかけて淹れてもいいけど面倒なときも美味しく飲みたい」と思う時が来るのでは。
もちろん、「時間をかけて美味しいコーヒーを自分で淹れたい」「コーヒー道を極めたい」という方には大賛成です。
是非始めましょう!奥深きコーヒーマニアの地獄へようこそ!
ですが、出勤前のリラックスタイム、休日のゆっくりした午後のお供としては、コーヒーミルとコーヒーメーカーのセットをオススメしたいかなと思います。
正直、”挽きたて”という第一関門を突破してしまえば、安いコーヒーメーカーでも最低限の美味しさを引き出すことは容易だと思っています。
必要な機能は、”上からお湯が落ちてくる”という機能だけです(笑)
実際僕の家も3000円のコーヒーメーカー(古い)がありますが、挽きたての豆で淹れるだけでなかなか美味しく入ります。
良いコーヒーミルを選ぶポイント
以上のことから、コーヒーミルの大切さが伝わったかと思いますが、実際にはどんなモノを選べば良いのでしょうか。
ミルのタイプには大きく分けて3種類があります。
- ミキサー式:ミキサーみたいにブレードの高速回転で砕くもの
- 臼歯式:そば粉みたいに臼の間ですり潰すもの
- コニカル式:臼に適切な歯が付いていて切り刻むもの
性能順でいうと、コニカル式>臼歯式>ミキサー式 です。
性能が高ければ高いほど、値段と大きさが増していきます。
僕が買うとすれば、コニカル式、せめて臼歯式です。
コニカル式は挽いた粉の粒の大きさが揃いやすく、なおかつ豆に与える摩擦熱によるダメージも最小限です。
多少値段がはってスペースも取りますが、その価値は十分にあります。
全自動コーヒーメーカーはもちろん検討する価値あり
コーヒーミルとコーヒーメーカーの組み合わせも良いですが、豆挽きからドリップまで一行程でできる全自動コーヒーメーカーもオススメします。
ラクだからです。それだけ。
各メーカーを代表する全自動コーヒーメーカーも、3万円以内、だいたい2万円前後で手に入ります。
最近は安くて小型なものもあって、大きいものと比べると後片付けが大変ですが、豆から挽きたてで淹れられる点では、無いより良いです。
予算に合わせて検討してみましょう。
機会があれば、ミルやコーヒーメーカーについても詳しく説明したいですね。
もし悩みの点などあれば、よければコメント下さいm(_ _)m
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