万能ミキサーVitamixでできるお菓子づくり

万能ミキサーVitamixでできるお菓子づくり

そういえば、僕の部屋のテーブルに置いてありながら、全然触れていないアイテムがありました。

Vitamix(バイタミックス)というミキサーです。これただのミキサーじゃなくて、ものすごくいろいろできるミキサーなんです。最近は、もっぱらお菓子づくりマシーンとして運用していますが、自称料理研究科としてこのVitamixというアイテムについて語ってみたいと思います。

Vitamixとは

超出力で超長時間回せるハイパワーミキサー

アメリカが誇るハイパワーミキサー(ブレンダー?)がこのVitamixです。

定格電力は、僕が持っているスタンダードタイプでなんと900W!普通ミキサーといえば、大体300Wくらいで、かなり高出力なマシンとなります。そして最大運転時間も8分とかなり長い。そんなミキサー何に使うねん!って感じですが、この出力と運転時間によって、ミキサーとしてのクオリティだけじゃなく、汎用性もかなりあります。

混ぜる、砕く、潰す、はもちろんのこと、刻む、挽く、こねる、あたためる、なんてことまで出来てしまいます。「あたためる」ってもはや意味がわからないですよね…。高回転で混ぜているだけで、振動で食材が温まってスープなんかも作れます。他に電子レンジなども必要なくです。

コンテナもモーターも超高耐久

このVitamixはミキサーとしては極めて頑丈です。

普通ミキサーって高負荷をかけないように、水の量とか内容量とか、あとは野菜果物をどれくらいの大きさに切るとか、結構気をつけて使わなければいけません。もちろんそのへんは、Vitamixでも意識したほうが高品質に仕上がるのですが、多少ミキサーの使い方になれていなくても心配ないくらいモーターもブレードも頑丈です。これなら基本的に料理を作るときにレシピを見ない僕も安心して使えます。

RyoはVitamixを何に使っているの?

最初は、お昼の時間に最高に美味しいチアシード入りスムージーを作るのが主な目的で購入しました。

このVitamixがあれば、ミキサーの使い方が決して上手くないであろう僕でも、なめらかなスムージーが作れます。ただその後、昼食を摂らなくなったり、さらにその後、朝食を抜いて昼食をしっかり食べる、など目まぐるしく生活リズムを変化させてしまいました。その結果、あまりスムージーを作る機会がなくなってしまった今日この頃です。

では今はどんなことにVitamixを使っているのか。それが冒頭でも少し触れたお菓子づくり、パンづくりです。特にお菓子なんかは、生地を混ぜるのが超絶かんたんに短時間で終わってしまうので、手作り感はほしいけどラク〜に仕上げたい、なんてときに重宝します。中でも気に入っているのはスコーン作り。スコーンは、クッキーなどと比べて、卵を使わないぶん必要材料が少なめなので手軽です。もともとは英国紳士になるために頑張って手作りし始めたスコーンですが、Vitamixを買ってから手作りモチベーションがほんの少しだけ上がったものです。

Vitamixの混ぜ、こね機能を使った全粒粉スコーンづくり

Vitamixは結構いろいろな料理を作れるので、正直あえてスコーンの作り方なんて載せるべきか迷うところなのですが、個人的には好きなので一応レシピの一つとして。

Vitamixスコーン
長方形のスコーン。成型がラク。つけあわせは端材のクッキー☆

必要なもの

  • 全粒粉小麦 100g
  • てんさい糖 30g
  • ベーキングパウダー 2gくらい
  • バター(冷えたやつ、ダイス状に切っておく) 30g
  • 牛乳 30ml

血糖値が急に上がらないお菓子が好きなので、全粒粉とてんさい糖。要は精製されていない「白くない炭水化物」です。小麦と砂糖でも大丈夫。ハチミツや上白糖は生地の粘度が変わるので気をつけて作る。無塩バター?いらない(´・ω・`)どっちみち無塩バターなら塩も入れるから。

混ぜる手順

1.Vitamixに小麦、砂糖、ベーキングパウダーを入れて少し回す。

少し回すと、材料が混ざって、かつ中心にくぼみができるはずです。

2.ダイス状に切ったバターを中心にコロコロと落とす。

中心にくぼみが出来ているので、そこにバターを落とす。するとコンテナの表面にバターの水分や油分が付着しにくくて、混ざりやすい(パン作りなどで、粉に牛乳や卵を混ぜるときも同じ手順でやるとよく混ざる)。

Vitamixスコーン
バターを真ん中のくぼみにIN。

3.パワー全開で少し回す。コンテナを持って左右に軽く振って、もう一度少し回す。

粉とバターを均等に混ぜることで、サラサラした粉とバターの混ぜものができる。これを「サブラージュ」といって、サクサクしたスコーンを作るのに重要なプロセス。手や泡立て器でやると、微妙に時間がかかるし難しい工程。

Vitamixスコーン
自動サブラージュ。非常にバランス良く混ざってくれる。

4.牛乳を1/3ずつ加えながら、パルス運転で少しずつ混ぜていく。

牛乳を加えて、何回かパルス運転(パワーを、10段階の5〜6あたりに設定して、ウィン、ウィンって感じで動かしては止めてを繰り返す。ちゃんとパルス運転用のスイッチがある)する。よく混ざったとおもったら、また牛乳を少し加えてパルス運転、牛乳が全部混ざるまで繰り返す。

5.材料が混ざったら、生地を出してスパチュラでコンテナに残った生地を掻き出す。

生地がパラパラに見えるけど、手で少しこねればまとまるのでその状態で大丈夫。コンテナを逆さにすると生地が落ちてくるけど、全然落ちてこない場合は本体にセットして少し回してすぐ取り出せば落ちやすい。スパチュラは、ブレード周りに付着した生地も落とすので、多少傷がついても良いものを使う。手で取り出すしかない場合はブレードの先端に刺さらないようまじで注意。スプーンなど金属製は論外として、コンテナ内部を傷つけないようなものであれば何でもOK。

Vitamixスコーン
まとまっていないように見えるけど大丈夫。よっぽど水分バランスミスってなければ。

6.生地をまとめて、ある程度長方形に成型してラップ、冷蔵庫で1時間冷やす。

生地をまとめるためにこねるときは、こねすぎに注意。小麦からグルテンが出すぎると、サクサクに仕上がらないので。冷蔵庫で冷やすと、さらにまぜる工程で出たグルテンも落ち着いて来るそうで、これもサクサクにするのが目的。生地も冷やしたほうがよくまとまる気がする。

 

ここまではVitamixを使う工程。ここから先は普通通りのお菓子作りの工程になります。

生地の成型から焼きの工程

1.生地を半分に切って、上下に重ねて伸ばす。これを3回ほど繰り返す。

スコーンは焼いたときの膨らみで、真ん中が割れたようになっているのが特徴。それを実現するための工程。割れなくても美味しいけど、2つに割ってジャムやシロップをかけるのも醍醐味。

2.キレイな長方形になるよう、側を切る。

正直やらなくても良い。形にこだわったり、火入れを均等にするためには有効。

3.人数分(あるいは適当な大きさ)に切り分ける。

2.3.の工程ともに、切り口が潰れないよう鋭利な刃物でスパッと切る。すると、火入れ時にパクっと割れてくれる。

4.160℃のオーブンで10分ほど加熱。完成。

適当でいい。好みの焼き加減に。初めて作る場合は見張っている方が無難。予熱はしなくてもいい気がする。特にオーブントースターとかなら大して変わらない。

Vitamixスコーン
オーブントースターは予熱とかあんまり気にしなくていいかも。

 

急な思いつきで、正直真面目に書くつもりがなかった記事ですがここまで読んでいただきありがとうございます。Vitamixについてはできることが本当に幅広いので、機会があれば今後なんかも作ってみようかと思っています。

僕が持っているモデルのリンクを参考までに張っておきますが、スムージーやスープが自動で作れる上位モデルもあるので色々調べてみたほうがいいと思います。